じぶんらしく生きる場所 兵庫県三木市グループホーム

こちらは、2023年1月から開設された知的・精神障害者様向けのグループホームです。

幼いころから親の不仲や家族間の問題など、試練と多難を乗り越える中、自身の心が壊れ、立ち直れなくなっていた方々が、このグループホームへと導かれ、生活を共にしています。

重度の障害者ではないため、日中は作業所に働きに行かれている方がほとんどですが、苦しい経験を数多くされて来ており、心を閉ざしておられる方ばかりでした。

共同生活を送るうちに、得意なことや苦手なことが見えはじめ、ヒヤリングを繰り返し繰り返し行っていくうちに、利用者の個性がどんどん引き出されて行きました。

どの人もそうですが、個性が時に他者の邪魔をすることもあり、障害者同士でも仲間意識が芽生えるよう、本来本人が持つ人様に役立つ個性の引出しに尽力しました。

温かい家庭を知らずに育ち、自分の良さも、また周りの人達にも恵まれていることにも気が付かず、行き当たりばったりの生活をされておりましたので、時には厳しく、時には母のような役割を管理者様はじめ、スタッフの皆さまにご協力いただきながら、ほんわか温かい家族の様な共同生活の中で、ありのままの自分が受け入れられる喜びを感じる空間を目指しました。

利用者の中には野菜作りが大好きな方がおられ、朝早くからの水やりや収穫が苦にならず、暑い日も寒い日もコツコツ野菜を大切に育ててくださる方がおられます。

管理者様が、この方の良いところを伸ばすために、農業をはじめる決意をされ、自己肯定感を高めること、自信をつけることで「やりたい!」を形にしておられます。

他の利用者も収穫を手伝ったりしながら、仲間と協力することの喜びを感じ取っておられます。

弊社は、管理者様に寄り添いながら、利用者の過去からの重たい荷物に影響を受けないよう、また管理者様と利用者様との両者の心のブロックを解放できるよう、その都度アドバイスを行ってきました。

その結果、現在は開設当初とは全く違い、管理者様がしっかりと手綱を持ち、利用者もわがままは言わず、お互いを尊重し合う両者にとって心地よい空間となっています。